藪下 栄一

三浦雄一郎親子 チョー・オユー登頂
 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、三浦雄一郎&豪太親子が世界第6座 ヒマラヤ チョー・オユー山(8201m)に登頂成功致しました。

   2002年5月9日午前9時30分 (日本時間 同日午後12時45分) 登頂成功(チョー・オユーBCより衛星電話報告)

2つの記録を達成する
 三浦雄一郎(69歳、プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長)、と豪太(32歳、プロスキーヤー、元冬季5輪日本代表選手)親子は世界第6座であるチョー・オユー山(8201m)登頂に成功した。雄一郎69歳6ヶ月は8000m峰登頂の世界最高年齢(※注)であると同時に、日本人初の8000m峰親子同時登頂でもある。
 三浦隊一行7名(本多通宏、大滝勝、加藤幸彦、東秀訓、村田博) は3月20日に関空発ロイヤルネパール航空でカトマンズ入り、高度順化と氷雪登山訓練のため、ネパールヒマラヤの、パルチャモ峰(6187m)に登頂。4月11日、チベットヒマラヤを目指してカトマンズ発、4月17日チョー・オユー山麓のベースキャンプ(5700m)を設置後、10日間をかけ前進キャンプを設営、高所 順応活動を行っていた。前半は悪天候に阻まれ苦戦を強いられた。
 今回は三浦隊の他、イタリア、ロシア、韓国、オランダを含めた13隊がチョー・オユー登頂を目指していた。三浦隊は2次隊として、村田、加藤、東が 登頂を予定している。今回の登頂は同時に2003年に予定している世界最高峰エベ レスト山親子同時登頂の挑戦への一つの布石ともなる。
 無線を通じてBCへ入った報告によると;
  「山頂は物凄い風で風速30mぐらい。そして気温は氷点下20度、あまりゆっ くりと景色を楽しんでいることはできなかったですが、素晴らしい気分。あとは気をつけて降りていきます」- 三浦雄一郎

※注: 8000m峰登頂最高年齢記録に関しては当方にて現時点で把握しているデーターに基づいたもので、現在進行中の他8000m峰遠征に関しては未確認です。

備考: チョー・オユー (Cho Oyu) : チベット語で「空色の女神」という意味を持つこの山は世界最高峰のエベレストの西約30キロに位置しチベットとネパールの国境をまたぐヒマラヤ山脈の一峰である。標高8201mの山頂は世界第6座であり、初登頂は1954年10月19日、オーストリア人登山家のハバート・ティッチィ−とセップ・ヨクラーそしてパサング・ダバ・ラマによってなされた。
遠征日報は www.snowdolphins.com にて