角田 弘明

― ガイアウェーブにアクセスの皆さんコンニチハ。ガイド役のキーマです。またご一緒しましょう。 ―

 「キーマです。前二回まではガイアの変化状況に触れてきました。」「そこで今回は、ガイアに抱かれて寄生的な生き方をしている、僕たち人類について考えて見ましょう。」
 「人類の祖先は、古く四四〇万年以上前のラミダス猿人に遡るといわれていますが、そんな古い話ではなく、もう少し現代の方に引っ張りよせた時代の話にしましょう。」
 「皆さんも聞いたことがあると思うアトランティス大陸時代に、先ずスポットを当ててみます。」

 「アトランティスといえば、古代ギリシャのプラトンが晩年に書いた、クリティアスとティマイオスという対話篇に登場したのが、現人類史における最初です。」
 アトランティスは、アフリカ大陸の西方、大西洋上に存在したと昔から多くの人々によって語り継がれてきた大陸であり文化です。秘教的な文献史によると、最初はアイスランドから南米、北米、ヨーロッパ、アフリカの各地の一部にかかわる大きな大陸であったという。この大陸は、四度の大異変の後、最後まで残っていたポセイドニス島が紀元前九五六四年に水没していった。
このようにアトランティス文明は、二十億人以上と伝えられている人々を巻き添えに、歴史上から消滅した。世界中の大洪水伝説は、期せずしてこの時期に集中し、大型哺乳類絶滅にもつながる大異変であった。
アトランティス文明興亡の歴史は、現文明の中に埋没してしまい、大陸同様に終焉の憂き目にあい、古の一部の支配層により封印、改ざん、破棄され、今ははるか昔のこだまと化してしまった。
しかし、アトランティスの最後の島ポセイドニスが滅んでいく一万二千年前頃から、謎の″海の民″がヨーロッパ、アフリカ、中近東に出没し、周辺の国々と民族を支配下に入れていった。
その海の民と呼ばれた人々は、西方の海から現われ、圧倒的な強さで席巻していった。海の民と呼ばれた彼等がどのような民族であったか、いまでは歴史の闇の中に消えていったので定かではない。
蛇足ながら、ここに歴史上の数奇な一致が、遠く離れた日本においても展開されている。 それは、縄文文化で時代としては約一万二千年前から二千年位前まで、一万年にわたり花開いた文化で、非常に進んだ技術力と規範を持った原日本人であった。
詳しくは次回に譲ることにして、遠く隔たった地域に、似たような力を持った人たちが活躍していたことに、ある種の隠すことのできない″事実″が存在していたように思う。

「話が少し逸れてしまいましたが、僕たちの歴史の中にいくらかの不思議な事実が浮かびあがってきます。」
「例えば古代エジプトにおいて、メネス王によって開国された第一王朝は、誕生時点からすでに極度に洗練された、驚くほどの文明を持っていました。」
「また、中近東のメソポタミア地方で、ウルの巨大都市の遺跡を残した、現人類文化史上最古の文明といわれるシュメール文化も、当時の世界において最初から圧倒的な文化発展をしています。」
「そして、その高度な文明を築いたシュメール人なる民族が謎の民であることが、不思議といえば不思議です。」
しかし、これは井の中の蛙になりはてている現代人にとっての不思議さであって、眼をよく見開らき、虚心になってガイアの歴史を見れば、ガイアが教えてくれることなのです。

今回はここまでにして、詳しくは次回へ